食べたことを丸きり無かったことにする、というサプリメントは存在しませんが、食べたカロリーのうち、一定割合の吸収を抑制する働きのあるサプリメントがあります。
なぜそんなことが出来るのか、疑問に思ったことはありませんか?逆にそんなことをして、栄養不足にならないかと思ったことはありませんか?
糖質が肥満の元となることは、皆さんご存じだと思います。糖質も一定量であればエネルギーとして使われ、脂肪になることはありません。ところが必要以上に摂取してしまうとインスリンが過剰に分泌し、脂質へと変わり体内に蓄積されます。
つまり、インスリンを過剰に分泌させないことが重要となります。多くの糖質カットをうたうサプリメントには、消化酵素を働かせないことにより、糖質を身体が吸収できるサイズにまで分解させないようにして、インスリンの上昇を抑えているのです。
もう1つ、そもそもヒトの消化酵素で消化されない物質であれば、食べても栄養にはなりません。難消化性デキストリンは、デンプンの一種ですが消化されにくいため、サプリメントに含むことで一緒に摂取した糖質も消化されずに大腸まで進み、吸収されることなく排泄されると考えられています。
脂質の吸収を抑制する作用
脂質も取り過ぎると中性脂肪となり、内臓や皮下に脂肪となって蓄積されます。
脂質をカットするサプリメントも、脂質を分解する消化酵素を働かせないことにより、身体に吸収させず排泄されることを目的としてます。
また、食物繊維を一緒に摂取することで脂質を食物繊維に吸着させ、身体に吸収させずに排泄されるようにしたサプリメントもあります。
分解させない、吸収させない、排泄する
カロリーカットサプリは、概ね以下のような仕組みで成り立っていると言えます。
①身体が吸収できるサイズまで分解をさせない
②分解できなければ吸収できない(太らない)
③吸収せずに排泄する
吸収させずに排泄するものが多いため、お腹の調子が悪くなることも考えられます。
栄養不足にならないのか
食事で摂取するカロリーは本来は身体に必要なものです。カロリーカットサプリを常用した場合、栄養が不足しないものなのでしょうか?
結論から言うと、全ての栄養素を吸収させないようにするわけでは無いので、安全性の高いサプリメントを、容量を守って使う分には栄養不足にはならないと考えられます。
ここでいう安全性の高いサプリメントとは「機能性表示食品」と書いてあるサプリメントなどで、消費者庁へ届出されているため、一定の安全性は担保されていると思います。
もし、どうしてもカロリーカットサプリを使用したい場合は、機能性表示食品と記載のあるものを選ぶと良いでしょう。
本当にカロリーカットサプリは必要なのか
ここでカロリーカットサプリの必要性について考えを述べたいと思います。
病気を治すためや、過度の肥満を解消するため、つまり健康になるためであれば、カロリーカットサプリも一時的には必要な物と考えられます。
一方で、食べ過ぎだからカロリーカットサプリを飲む、というのは少し勿体ない気がします。食べ物も、サプリメントもコストが発生しています。あとでサプリメントを飲むくらいであれば、その分食べなければ良いのです。
また、機能性表示食品であっても、何らかの副作用が出ることもあります。
つまり、金銭面でのデメリットと副作用のリスクがあるわけです。そういったことを考えると、個人的見解ですが、健康不安のない方の場合はカロリーカットサプリは不要ではないかと思います。
接待などで、お食事が断りにくい場合もあると思いますが、御馳走した食事(カロリー)をサプリを飲んで無かったことにされるより、「これ以上はお腹がいっぱいで頂けません」といって口にしない方がスマートだと思いませんか。
これからちょうど宴会シーズン、私も宴会大好き人間ですが、食べ過ぎないように、食べ過ぎて何らかのサプリにお世話にならないように気を引き締めたいと思います(笑)。
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