グルテンフリーとはどういうこと?
グルテンフリーとは、小麦、大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンを一切摂取しない食事法です。近年、健康意識の高まりとともに注目を集めており、小麦アレルギーやセリアック病の人だけでなく、ダイエットや健康維持を目的とする人にも広がっています。
私自身、食べ物と健康についてよく考えるようになったきっかけは、グルテンでした。春先になると毎年花粉症に悩まされていたのですが、グルテンを控えたところ、目に見えて花粉症の症状が治まるようになったのです。ビックリしたのと同時に、グルテンについて調べるようになりました。
グルテンは、パンやパスタなどの小麦製品に含まれており、食品に弾力や粘り気を与える働きがあります。しかし一方で、一部の人にとっては、グルテンが原因で腸に炎症を起こしたり、消化不良を引き起こしたりする原因となることがあります。
グルテンフリーダイエットの効果
グルテンフリーダイエット、つまりグルテンを抜く食事療法には、さまざまな健康効果が期待できます。
- 体重減少効果: グルテンフリー食品は、一般的に小麦粉製品に比べてカロリーが低く、食物繊維が豊富です。そのため、満腹感が得られやすく、過食を防ぎ、体重減少につながる可能性があります。(グルテンは食欲を増進させる効果があります)
- 肌トラブル改善: グルテンが原因で肌トラブルを起こしている場合は、グルテンフリーにすることで症状が改善されることがあります。
- 消化機能改善: グルテンが原因で消化不良を起こしている場合は、グルテンフリーにすることで消化が楽になり、お腹の調子が改善されることがあります。
- アレルギー症状の緩和: 小麦アレルギーの人は、グルテンフリーにすることでアレルギー症状が緩和されます。
グルテンを含まない食品を見つけよう!
グルテンフリー生活を始めたいけど、何から始めたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。また、小麦は多くの食品に含まれており、小麦の入っていないものを探すのは当初は意外と大変です。ちょっとした不調くらいであれば、探しているうちに面倒になってグルテンフリーをする気が失せてしまうかもしれません。
グルテンフリーをする上でのちょっとしたヒントをご紹介します。
- グルテンフリー食品の選び方: 大手スーパーマーケットや健康食品店には、グルテンフリーのパン、パスタ、お菓子などが販売されていることが多いです。食品表示をよく確認し、「グルテンフリー」と表示されているものを選びましょう。「米粉使用」と書いてあっても、小麦も使っている製品が意外と多いのでお気を付けください。
- スーパーで見つけやすいグルテンフリー食品: 米粉パン、米粉やトウモロコシ粉、大豆粉などで出来たパスタ、魚、肉、豆腐、野菜、海藻、果物などが代表的なグルテンフリー食品です。お菓子だと、和菓子はグルテンを含まないものが多いのでお勧めです。
- 自宅で簡単に作れるグルテンフリーレシピ: 米粉や豆乳などを使って、自宅で簡単にグルテンフリーのパンやケーキを作ることができます。インターネットには、さまざまなグルテンフリーレシピが公開されていますので、参考にしてみましょう。私はホームベーカリーで米粉パンを毎週焼いていますが、米粉パンは発酵の時間が短くて済みます(なんと、小麦粉のパンの約半分)。
自分で作るのが大変、グルテンフリーにする前に挫折しそう、という場合は、プロの力を頼るのもありだと思います。
- 外食でのグルテンフリー: 外食する際は、事前にレストランにグルテンフリーメニューがあるか問い合わせてみましょう。ない場合もリクエストを聞いてもらえる場合もあります。また、主食をお米にすれば、比較的簡単にグルテンフリーをすることは簡単です。一概には言えないのですが、和食やフレンチは比較的グルテンフリーにすることが簡単です。グルテンフリーが難しいのが中華とイタリアンです。もしお店選びに迷ったら、まず和食のお店を探しましょう。
グルテンフリー生活を始めよう!
グルテンフリー生活を始めたいけど、どのように始めたら良いか分からない方もいるかもしれません。
- まずは少しずつ取り入れてみる: 全ての食品をいきなりグルテンフリーにするのではなく、少しずつグルテンフリー食品を取り入れていくことから始めましょう。
- 食事記録をつける: どの食品を食べたときに体調が良くなるか、悪くなるかなどを記録することで、自分に合った食事を見つけやすくなります。記録が面倒くさい場合は、2週間程度グルテンフリー生活をしてみて、その間の体調についてチェックしてみると分かりやすいと思いますよ!
- 専門家に相談する:食物アレルギーに詳しい栄養士や医師に相談するタイミングがあれば、自分に合ったグルテンフリーを勧めてもらえると思います。栄養士や医師でも、グルテンフリーに詳しくない方もいるので、相談する時は相手を良く選びましょう。
個人的にはグルテン入りの食べ物も好きですが、グルテンフリーにするとアレルギー症状が治まったので、その快適さを捨てられません。
グルテンフリーの効果についてはまだ分かっていないことも多いのですが、これから少しずつ解明されていくと思います。
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